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 2日目、福音館書店では、販売促進部の有賀武史さんにお話をして頂きました。著作権関係のところにいた時に出会ったかこさんとの話や松居先生との出会いなど、編集で携わった絵本の紹介、子どもたちに対する絵本の在り方などを話してくださいました。

 関根さんからは、来年4月発行の『こどものとも』の現物見本と原画、

今年の『こどものとも』年中向き7月号の「まどのむこうのくだものなあに」の原画を

見せていただきながら、作家さんとのやりとりなどを含め色々な制作秘話をお聞きすることができました。

 みなさん緻密な原画に見入っていました。

 最後に資料室を見せていただきました。

過去の作品から制作に使用する色々な図鑑や辞典など小さな図書館のようでした。

 研修最後は国際国会こども図書館へ。

ここでは、絵本や童話の歴史紹介などみてきました。明治に建てられた帝国図書館をリニューアルした重厚な素晴らしい建物でした。

 二日間にわたる研修旅行では大きなお土産をいただくことが出来ました。

が、どこにいっても『こどものとも』の初版本を目にすることはありませんでした。

松居氏から寄贈された貴重な資料は、大切に守っていかなければいけないなぁと痛感しました。                            (メンバーK)



11月14日、15日の両日、今年の研修旅行は藤沢、東京方面でした。

以下、メンバーからの報告です。

 サプライズ! サプライズ!

 初冬というにはいささか暖かい11月14日朝、小松空港に7人が集まりました。恒例の研修旅行が、今回は拡大のコースとなって、藤沢市から東京を回る1泊の旅の出発です。

 羽田空港や藤沢駅で待ち構えていた8人と合流(8人の中には、小風さちさんもいらっしゃいました。バス乗り場を確認し、時刻を調べてくださるなど、ほとんど添乗員のようなご活躍でした)。1時過ぎにかこさとし邸に到着しました。

 かこ先生のアトリエを拝見したのを皮切りに、以後の私たちは言葉も出ないほどの歓待を受けることになります。

飾られた絵の1枚1枚に見とれ、迷子にならないように気をつけながら長い廊下を歩き、たどり着いた和室。かこ先生が最後まで眺めていらっしゃったというお庭が美しい和室で供されたお弁当は、見事のひと言でした。ものごし優雅なかこ夫人やご長女万里さんのもてなしを受け、デザートのイチゴまできれいにいただきました。

 サプライズは、なおも続きました。

絵本作家、紙しばい作家の長野ヒデ子先生に福音館書店元編集長の古川信夫氏が加わって、お話を聞かせてくださったのです!伺いたいことはそれぞれにあったはずなのに、豪華な顔ぶれに度肝を拭かれ、ただただ見つめるばかりでした。

 そして、いよいよかこ先生のギャラリーへ。

 ギャラリーは、万里さんの妹さんのお住まいの1階にありました。

松居先生が初めてご覧になって絵本の絵を描いてもらおうと決めたきっかけともいうべき「まつり」を始め、初期の油絵や旅行のスケッチなどが展示されていて、圧倒されます。万里さんが話してくださるエピソードがまた面白くて、時のたつのを忘れる思いでした。

 心地よくかこ先生の絵に浸っていた私たちは、そのまま2階に案内されました。ゆったりとしたリビングです。目の前に広がるのは富士山と海・・・。「この風景を見ながらお料理したくて」と笑う妹さん(お医者さまです)の淹れてくださるコーヒーをいただきながら、富士山を眺める。特大のサプライズの杯が、ここにきてついにあふれ出した感のあるひとときでした。

 予定を大幅に超えて腰を落ち着け、次に行くはずだった鎌倉文学館へは行けなくなったけれど、それが何だというのでしょう。私たちの心にともった灯は、確かな明るさと温かさでずっと支え続けてくれる。そんな一日だったのですから。

 お弁当はおいしかったし、富士山もすばらしかった。それは、もてなしてくださったかこ先生ご一家の細やかな心くばりのおかげです。ギャラリーで拝見したかこ先生の絵に描かれたとおりの、本当に素敵な女性たちに感謝します。お目にかかれ、お話を伺えたことが何よりの宝となった、忘れられない一日でした。      (メンバーO)


小松市立空とこども絵本館

<活動拠点> 小松市立空とこども絵本館ホール  夢の本棚

〒923-0918 石川県小松市京町19-5  TEL 0761-23-0033

絵本
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