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子どもは

赤ちゃんの時から、

テレビの機械語と騒音語を聞いています。

今の子どもたちの日常生活ってのは、

なんか地に足がついていないですね。

生活実感ってものを

小さい時に体験しない子どもがかなりいます。

これも、本が読めなくなる大きな原因です。

生活の中でいろんなことを実感していないと、

物語も小説も読めないんですね。

言葉がぴーんと来ないと駄目なんです。


更新日:2021年7月23日



私は

子どもに読んでやる時に

「聞いても聞かなくてもそっちの勝手だ」

と思ってんですよ。

だから

向こうを向いててもちっとも構いません。

よそへ行ってしまっても読んでます。

隣の部屋で笑ったりしてますから。

ちゃーんと聞いてるんです。

歩きながらでも聞いてますよ。




私は度々いろんな話を

聞きましたけれども、

ほんとに

子どもの成長というものに

真剣な関心を持ってらしたんです。

石井桃子先生は、

岩波の子どもの本の

50周年記念の時に、

「欅の木のように

根を深く土の中に張り、

力強い人間になってもらいたい。

ちょっとやそっとで、

そっとの風に

吹き飛ばされないような人に

育ってもらいたいというのが、

私の願いです」

という文章を書いてらっしゃる。


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