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現在、

映像に取り囲まれた生活に

子どもたちはいます。

一番考えてやらなきゃいけないのは、

「ものを自分たちの目で見る」ということ、

見せられるんじゃなくて

自分の目で見るということです。


そのためには、

自然だとか生活だとか、

子どもたちが

どのくらいしっかり見てるかどうか。

意外に見てないんですね。

私たちの周囲に転がっている

いろんな自然や生活の中に、

とてもとても豊かな言葉がある。





絵本の絵っていうのは

「見せる絵」ではありません。

「語る絵」です。

でも、最近の絵本は絵を見せるだけで、

物語はちっとも伝わらないってことが多いです。

絵を見た途端に物語は忘れてしまうみたいな、

物語の印象が残らない。


日本の60年代、70年代の絵本というのが、

非常に絵で物語を語るってことを

見事にやってるんですね。

文章もそうです。





大人は、

だいだい子どもに

言葉を教えようとします。

特に、意味を教えようとします。

そうじゃなくって、

言葉の一番本質的な

「調べ」だとか「響き」だとか、

そういったところが伝わらないと気持ちが伝わらない。

生き生きとして来ないんですね。


ですから、

絵本は

子どもに読んでやるもんです。

絵本を選ぶ時に

一番考えないといけないのは、

絵本のテキストの日本語です。



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