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各国が

いろんな文化を持っていますから

それを伝えて、

できるだけ幼年時代から

日本の子どもたちが受け止めて

「物語体験」をしていく。

それが、

私の2番目の編集方針の一つです。


グリムの昔話の絵本は、

日本の昔話とは

全く違いますから、

子どもたちが見た時に

教えなくても

「ああ、こういう物語があるんだ」

ということに気がつきますし、

ロシアの昔話だってそうです。







しっかりとした物語性と、

その物語を絵で

しっかりと表現することが

絵本の生命です。


大人は

鑑賞するってこと、

見るってことで満足しますけど、

子どもは

見るだけでは満足しません。

そこに物語がなければ、

子どもは

絵本を見る時に満足しないんです。






小学校1年生のために作った

『日本語の教科書』があります。

私は

「国語」という言葉は使わないんです。


なぜ「日本語」にしたのか。

私は

「言葉は母親からもらったんだ」

ということをとっても強く思う。

と同時に、もっと大切なもの、

「命」をもらった。

命のつながる体をもらった。

そして、その「命を支える言葉」を

母親からもらったということに気がつきました。

だから、私は、

国から言葉をもらった覚えはありません。


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