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本があるのが当た り前という家庭を
本というものが 自分の生活の中にある という家庭の状況を作っていただく。 言葉大好きになって 本大好きにならなければ 読書力は育たない。 本というものが あるのが当たり前だというふうになった時 子どもの中に本が定着していく。 「松居直コレクションプロジェクト会報」より
2021年9月26日


絵で物語を語る日本の伝統的な絵巻
日本には オリジナルなものがあって、 そのオリジナルなものを次の世代に伝えたい。 高畑勲さんが 徳間書店で出してらっしゃる 『21世紀のアニメーション』は、 国宝絵巻の徹底的な分析研究を通して、 日本の伝統的な絵で物語を語るっていうのを 調べていらっしゃる。...
2021年9月25日


アニメーシ ョ ンと本の文化の違い
手を使うってことは、 人間にとってものすごく大切なこと。 そこが 絵本とアニメーションの違うところです。 アニメーションは手を使わない。 ずーっと流れていくんです。 ところが、 絵本は手を使って見るから、 ゆっくり見ることもできるし、 早くめくることもできるし、...
2021年9月24日


子ど もの気持ちを動かす
子どもが驚くと、 気持ちを動かしたら、 もう絵本はしめたもんです。 子どもが 気持ちを動かさない絵本は、 子どもの中に残らないんです。 子どもの気持を動かさないと、 物語の内容でも 本の内容でも伝わらない。 気持ちが動いて 好奇心が出てきて、 そして...
2021年9月23日


幼稚園を通して絵本を普及
幼稚園を通して 絵本を普及するなんてことをやっているところは、 日本しかありません。 月刊の絵本が出ている国も、ほんとに少ないです。 私が 『こどものとも』を出しました時に、 私の知ってる範囲では、 チェコスロバキアとイランだったんです。 日本で定着させるってことは、...
2021年9月22日


子どもの観察力と聞く力
子どもって、 すごい観察力と聞く力を持ってる。 ただ、大人が それを語らないから、 子どもの中に それが育たないわけです。 だから、 絵本を読んでやるときに 素晴らしい日本語が 使われている文章で 表現されているのを読みますと、 子どもの言葉に対する感覚は、...
2021年9月22日


色彩よ り線と余白が大事
日本人の美意識は、 ヨーロッパの人以上に 余白に対して 非常に鋭いものがある。 東アジアには、 余白の中に いろんなことを創造していく、 余白の見事な表現をしている技術が、 古代からあるわけです。 絵によって語り方が違う。 ある人は 線でうまく語るし、 ある人は...
2021年9月8日


詩人は言葉を磨 く人
詩人は、 言葉を磨く人なんです。 ある作家が 言っていることなんですけど 「手垢にまみれた言葉を、 詩人はちゃんと磨いて まっさらな言葉にして、 詩を書いている。 私たちにそれを ちゃんと伝えてくれるんだ」と。 同じ言葉でも、 詩人にかかりますと、...
2021年9月7日


耳から聞く言葉と目で見る言葉がひとつに
子どもたちの中に、 耳から聞く言葉と、 目で見る言葉が一つになって、 そこに絵本ができるんです。 絵本は、 子どもが自分で作るんです。 その世界を思い描くんです。 その時に、 どういうふうに 思い描くかってことが、 いわば子どもと絵本の関係、 そして、 子どもが...
2021年9月6日


文章と絵を一体化させる
絵本は、 耳で聞いて、 そしてその時に 耳で聞きながら絵を読む。 その二つの言葉の世界を 一体化させるのは、 聞いている子どもたちです。 絵本は、 子どもは見るんじゃないんです。 読むんです。 なぜかというと、 あれは全部言葉です。 文章だけじゃなく、...
2021年9月5日


絵本は物語の意味を教えたらだめ
物語は、 大人になったときに役に立つ。 大人になって社会に出たときに、 いろんなことに出会う。 そうすると 「あっ、今自分が出会ってることは、 あの話に出てきたことだな」 ーどういう選択肢が あるのかなってことが 分かってくるんです。 だから、 絵本は...
2021年9月4日


絵本の中で遊べばいい
楽しめば心に残るんです。 心が動かなければ、 心に残らないんです。 絵本は頭で 理解するといったもんじゃないんです。 あまり教育的に考えない方がいい。 一番近いのは 「遊び」だと思います。 子どもにとって遊びとは、 一番創造的なことですから、 絵本の中で遊べばいいんです。...
2021年9月3日


読み手と聞き手が共有する喜び
絵本は、 読み手と聞き手の体験の中では 「読み手」のものです。 絵もそうです。 絵も、 読み手が 手で開いて見せてくれたんです。 ですから、 子どもは、 絵本を開く大人の読み手の 手の動きをとってもよく見ています。 絵本は、 読み手と聞き手の中に、 その時間と空間が...
2021年9月2日


「読み手」 のことは忘れない
絵本を読んでもらった時に、 聞き手は その物語に 非常に心を動かされてる。 動かされますと、 それを 読んでくれた人のことを忘れない。 お母さんが 圧倒的に多いですね。 なぜかというと、 その人の声で、 言葉で聞いたからです。 絵本を読み手の声で、...
2021年9月2日


大人の聞く力が子どもの心を育てる
大切なのは、 毎日の生活の中で 子どもたちが どんな言葉を聞いて 育っていくかってことです。 子どもの言葉の中に 子どもの気持ちがあるんですから、 それをちゃんと聞く力が 大人の方になければ、 子どもの心も育ちません。 言い放しになってしまいます。 大人がちゃんと聞いて...
2021年7月30日


好きな本を繰り返し読んでやる
お子さんが好きな本で 繰り返し読んでくれって本は、 徹底的に読んでやってほしいです。 特に、 2歳、3歳、4歳の時に 一番大切です。 その頃、子どもが 字が読めるようになる前が勝負ですから、 その時に 「読書力」の基礎ができるんです。 そうしますと、 全部自分の中に...
2021年7月28日


目に見えない世界に入り込んでいくのが読書
言葉は目に見えません。 しかし、 その目に見えない言葉を しっかり受け止めていくと、 その目に見えないものから 感じたり考えたり、 また思い描いたり、 はっきり見えるようになってくるんですね。 言葉ってのは、 目に見えないんだけれども、 目に見える世界を...
2021年7月27日


絵本は年齢を問わない
柳田邦男さんが 「人生で3回、絵本を読むのがいい」 とおっしゃっています。 一、子どもの時に読んでもらう 二、大人になって自分の子どもに読んでやる (自分の子どもでなくてもいいのですが) 三、高齢者になってからもう一度絵本を読む 絵本てのは、年齢を問わないんです。...
2021年7月26日


絵本の原画を保存してほしい
河合隼雄先生が 文化長官に就任の折、 「国で絵本美術館を作り、 絵本の原画をちゃんと保存してほしい」 と申し上げました。 絵本の原画が残っておりますと、 百年経っても二百年経っても、 その原画から新しい印刷法で いい絵本を作ることができるんですね。...
2021年7月25日


手を使ってページをめくる
「本は手を使ってページをめくる」 ってことがどれほど大切なことかって、 私は思います。 絵本は特にそうです。 絵本は子どもによって、 読んでる時に ページのめくり方が違います。 速くめくるの、遅くめくるの、元へ戻る、立ち止まる、 いろんなことができます。...
2021年7月24日
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